1月23日(金)、まち全体の災害に対する意識向上と災害での対応を目的に「みんなで考える地域防災(地震編)」講演会&ワークショップを開催しました。
福岡では平成17年に福岡県西方沖地震、平成11年と15年に博多駅地区の浸水被害等の大きな災害が起きています。災害を防ぎ、被害を最小限にするためには、住む人と働く人との地域での連携はもちろん、地域と行政とが一体となった取り組みが欠かせません。
今回はテーマを「地震」に絞り、「新宿駅周辺地域におけるエリア防災の取り組み」事例紹介のほか、ワークショップ形式で、博多あんあんリーダー会(防災士)サポートのもと、地域防災について考えました。
<基調講演1>「新宿駅周辺地域におけるエリア防災の取り組み」
(講師:工学院大建築部まちづくり科 准教授 村上 正浩氏)
東日本大震災で被害にあった新宿駅の事例をもとに、都心部で起こりうる災害の状況と必要な対策について講じられました。救急車や医療スタッフが不足するなど、二次的な被害を防ぐことについても考えさせられました。
<基調講演2>対策紹介「福岡市の防災に関する取り組みついて」
(講師:福岡市 市民局 防災・危機管理部 防災普及啓発指導員 奥園 孝二氏(防災士))
非常に軽快な語り口に参加者は釘付け。「被災して3分はまず自分の身を守る、それが出来たら3時間で人を助ける、更にそれが出来たら3日間生き延びる努力をすること。」という言葉が印象的でした。
<ワークショップ>「安心・安全の観点から博多駅周辺地域を見直してみよう」
(ファシリテーター:九州産業大学工部建築科 教授 日高 圭一郎氏(防災士) )
博多駅周辺で実際に地震が発生したことを想定し、起こりうる問題とその対策についてグループごとに話し合いました。様々な切り口で発表が行われ、今からできる防災についてアイデアが出されました。
ご参加いただいた皆さま、ご協力いただいた皆さま、ありがとうございました。