事業計画
2024年度事業計画
2024年度は、「博多まちづくりガイドライン」に基づき、新たに「つながる」と位置づけた「アクションプラン(2023-2025)」の2年目です。2024年度は地下鉄七隈線の延伸により「渡辺通り地区」と「博多駅地区」とが“つながり“都心のアクセスが向上しました。また、博多コネクティッドの更なる促進によって新たに生まれたにぎわいがまちに“つながる”施策を実施します。
特に、公共空間の利活用については関係箇所と連携し、博多のまちに活気とにぎわいをつくり、「博多コネクティッド」については、建替促進等を通じた都市機能向上のための諸方策を検討し、会員間で浸透を図る取組みを実施して参ります。
また、行政、地域、事業者とも一層積極的に連携し、「歩いて楽しいまちづくり」「美しく安心なまちづくり」に継続して取り組んで参ります。
「博多まちづくりガイドライン」 アクションプラン(2023-2025)
2023年度~2025年度 “つながる”期間
重要テーマ | アクション |
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1.にぎわい・回遊 | 通りの魅力を磨き上げ、にぎわいを駅からまち全体に拡げる |
2.交通 | 多様な移動手段が共存し、誰もが歩きやすいまちを目指す |
3.歴史・文化 | 数ある博多の歴史・文化・食の魅力を発信し、発信を強化する |
4.環境 | 環境に配慮した活動を拡大し、彩り豊かなまちをつくる |
5.みどり・公園 | みんなが使う、みんなで創る「都会のオアシス」を目指す |
6.安全・安心 | 安心して歩けるまちを目指して、まち全体の連携を推進する |
7.防災 | 行政、地域、まち協が協力し、三位一体となった取り組みを進める |
1.にぎわい・回遊
通りの魅力を磨き上げ、にぎわいを駅からまち全体に拡げる
- ・ 博多のまちの歴史や文化、グルメ等の魅力を紹介し、まち歩きルートを提案する「博多まち歩きマップ」については、既存のデジタルマップに加え、インバウンド増に対応したWEBページにおける英語版まちづくりマップを新たに製作して更なる利用促進を行い、回遊性の向上と歩いて楽しいまちづくりの推進。
- ・ 他エリアの先進事例から講師を招いて先進事例を学び、“博多のまち”について改めて考えるトークイベント(ミートアップ)の開催。
- ・ 博多のまちの会議室、コワーキングスペースや博多の歴史ある寺社等を活用した「はかた大学の活動」を展開し、博多のまちに新たなコミュニティを形成。
- ・ 行政、学校等と連携し、イベント等に利用可能な道路や公開空地等、公共空間の積極的な利活用。
- ・ まちづくりの担い手と連携し、博多駅前広場、民地、公園等の活用によるにぎわい創出。
- ・ 再整備完了後のはかた駅前通りや筑紫口中央通りで歩行者利便増進道路制度(ほこみち)等を活用し、持続可能な仕組みを検討しながら、通りの魅力向上と回遊性向上の推進。
- ・ 公開空地の活用登録を進め、公開空地MAPを制作し、ホームページにて公開。
2.交通
多様な移動手段が共存し、誰もが歩きやすいまちを目指す
- ・ 警察と協力した押し自転車の呼びかけや自転車講習会の開催による、歩行者と自転車利用者双方の安全性・快適性を高める環境づくりの推進。
- ・ 交通量調査の経年分析で示された博多駅周辺の通りの課題解決に向けた取組みの検討。
- ・ 博多駅周辺のエリア毎の滞留時間調査の実施。
- ・ 再整備後のはかた駅前通りにおける、自転車専用レーン適正利用啓発活動の実施。
- ・ 天神の協議会と連携した公共交通利用促進キャンペーンの実施。
- ・ 行政と連携した都心の自家用車流入抑制に向けた取組みの推進(フリンジパーキングの推進:住吉パーキング、グランドパーキング)。
3.歴史・文化
数ある博多の歴史・文化・食の魅力を発掘し、発信を強化する
- ・ 事業者、地域、行政等と連携し、「歴史・文化・アート・食」の魅力の新たな発信を検討。
- ・ 博多千年門等の観光資源を活かし、博多旧市街等の回遊性を恒常的に促す事業の促進。
- ・ 博多千年門設立10周年を記念したにぎわい創出イベントの検討。
- ・ 博多旧市街方面、住吉神社地区に誘客する取り組みの実施。
- ・ 博多の歴史・文化を体験する機会の創出。
- ・ 行政や民間団体と連携し、アートを推進する取り組みの実施。
4.環境
環境に配慮した活動を拡大し、彩り豊かなまちをつくる
- ・ 清掃美化活動「クリーンデイ」継続展開。
- ・ 地域や事業者による自主的な環境向上・美化活動の啓発・支援。
- ・ 環境をテーマにしたワークショップ、出前講座の開催等、環境啓発活動の実施。
- ・ 循環型社会実現に向けたペットボトル回収、再利用(ボトルtoボトル)の取組み。
- ・ 行政と連携し、博多駅周辺の喫煙課題の解決に向けた検討。
5.みどり・公園
みんなが使う、みんなで創る「都会のオアシス」を目指す
- ・ はかた駅前通りや筑紫口中央通りの植栽管理事業による、花やみどり溢れるおもてなし環境の醸成。
- ・ 公園の新たな活用方法の検討を継続し、憩いの場、交流の場として更に活用されるような取組みを推進。
6.安全・安心
安心して歩けるまちを目指して、まち全体の連携を推進する
- ・ 歩行者の利便性を高める機能や来街者にもわかりやすく、まち全体で統一感のある案内板・サイン等のあり方について研究。
- ・ 地域、専門学校、警察と連携した防犯講習会や防犯キャンペーンの実施。
7.防災
行政・地域・まち協が協力し、三位一体となった取り組みを進める
- ・ 行政と連携し、地震や水害等をテーマとした防災に関する講習会の実施。
- ・ 博多駅周辺地区の有事の際の帰宅困難者対策としてのサイネージ使用等、エリア全体の情報発信のあり方を検討。
8.博多コネクティッド推進
協議会内での都市機能更新に対する機運醸成
- ・ 「まちづくりビジョン」の情報発信による建替方針の共有と波及。
- ・ 福岡市が注力する施策を踏まえた外部有識者による勉強会の実施。
(例:ウェルビーイング、脱炭素、国際金融機能誘致、緑化、アート等) - ・ 先進的なまちづくり事例の視察を行い、会員の知悉度向上及び同じ目線での開発機運の醸成。
- ・ 福岡に限らない会員の取組み事例の情報共有と、博多エリアに導入すべき具体的な方策の検討。
- ・ はかた駅前通りの整備に続くエリアとしての、大博通りや筑紫口中央通りの検討を行い、博多駅エリアのウォーカブルタウン推進。
- ・ はかた駅前通り等主軸以外の副軸におけるにぎわい創出施策の検討。
街区・エリア単位での建替えに向けた検討支援
- ・ 通りの一部や複数街区~街区単位での課題抽出・共有。
- ・ 会員の意向に応じて、個別街区でのまちづくり方針や地区計画・地区整備計画策定等の支援。
- ・ まちづくり方針の検討となった際の個別街区・エリアの地権者への声かけ。
9.特別協賛事業
はかた駅前“どんたく”ストリート
- ・ 福岡都心部のにぎわい創出、回遊性の向上を目的に、福岡市民の祭り振興会と連携して「はかた駅前“どんたく”ストリート」を継続して運営。
- ・ 企業協賛の維持・拡大による安定的な運営基盤の構築。
- ・ 「はかた駅前通り」歩道拡幅を活用した運営。
冬のファンタジー・はかた
- ・ 博多駅周辺のイルミネーション実施事業者との連携、沿道事業者や地域の協力に基づき、一体感及びスケール感のあるイルミネーションの展開。
- ・ イルミネーションの開催区間の範囲拡大により、にぎわい及び回遊性向上を図る。
- ・ 中洲、天神等の他エリアと連携した施策の実施と情報発信の強化。
- ・ 安定的な運営基盤を構築するため、会員以外も巻き込んだ企業協賛の拡大。
10.協議会活動の充実
会員間の交流
- ・ 通常総会後の懇親会の開催、忘年クリスマスパーティー等、会員間の交流を目的とした交流の場の創出。
- ・ 当協議会の部会を中心に、国内外のエリアマネジメント組織等の先進事例をともに視察することで、より密な会員間の交流を図る。
他組織との連携
- ・ 福岡地域戦略推進協議会、天神明治通り街づくり協議会、We Love 天神協議会、当協議会が連携し、福岡市が注力する施策や社会のニーズに即した価値観を踏まえ、博多に留まらない福岡都心のまちづくりを推進。
- ・ 視察の実施・受入や、まちづくりに関する諸会議への参加による事例研究や情報交換。
- ・ 全国エリマネネットワークへの参画、他エリアマネジメント団体と連携を通じたまちづくり組織のあり方、公共空間の活用や自主財源に関する情報収集。
情報発信
- ・ 当協議会のホームページ、SNSを活用したタイムリーな情報発信。
- ・ 「博多のまちの会議室」を活動の拠点に、当会や地域のミーティングの場、また旅行者等への情報発信拠点として最大限活用することで、回遊性を促進する。
- ・ 当協議会の活動実施の一層の活性化に向けた新規会員の勧誘の実施。
エリアマネジメントの調査・研究
- ・ 国内の各エリアマネジメント団体やコンサルにヒアリングを通して、最も運営に適正な組織体制の検討および各種施策や補助金等の調査・研究を行い、活動の活性化を図る。