事業計画
2022年度事業計画
2022年度は、「博多まちづくりガイドライン」に基づき、新たに「拡げる」と位置づけた「アクションプラン(2020-2022)」の最終年度です。2022年度は地下鉄七隈線の延伸やはかた駅前通りの再整備などまちの変化にも柔軟に対応しつつ、公共空間の利活用に関することをはじめ新たな取組みにチャレンジします。
新型コロナウイルスについては継続して感染対策を徹底しながら、はかた駅前通りや筑紫口中央通りといった道路や公園、公開空地等の公共空間を活用したイベントを行い、博多のまちに活気とにぎわいを取り戻すとともに、昨今の水害や地震等の発生状況を踏まえ、防災の取組みにも注力し、災害に強いまちづくりに取り組んで参ります。また、行政、地域、事業者とも一層積極的に連携し、「歩いて楽しいまちづくり」「美しく安心なまちづくり」に継続して取り組みます。
「博多まちづくりガイドライン」 アクションプラン(2020-2022)
2020年度~2022年度 “拡げる”期間
基本方針 | アクション |
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歩いて楽しい まちづくり |
I.地下鉄七隈線延伸に向けて、歩いて楽しいまちとしての魅力の更なる向上 |
II.博多駅周辺の更なる回遊性向上と新たなにぎわい創出 |
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III.歩行者中心で、公共交通・自転車・自動車とのバランスの取れた、理想的な交通体系の共有 |
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IV.博多に集う様々な人たちが、博多の歴史・文化・食をより深く知り、より深く楽しむまちづくり |
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美しく安心な まちづくり |
V.まちの防災機能の強化 |
VI.美しく、環境に配慮したまちづくり |
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VII.全ての人にとって、安全・安心なまちづくり |

歩いて楽しいまちづくり
魅力あるはかたのまち歩き
- ・ 博多のまちの歴史や文化、グルメ等の魅力を紹介し、まち歩きルートを提案する「博多まち歩きマップ」の発行に加え、新たに天神エリアと連携したデジタルマップを製作し、更なる回遊性の向上と歩いて楽しいまちづくりを推進。
- ・ 博多の魅力発信会議と連携し、歴史ある寺社や商業施設をまち歩きする企画「和の博多」を共催。スタンプラリーについてはデジタルの活用や子どもも参加できる新たな企画を検討し、博多の魅力を発信。
- ・ 博多千年門等の観光資源を活かし、博多旧市街等の回遊性を促す事業の促進。
- ・ 誰もが気軽に楽しく参加でき、まち歩きの動機付けとなる事業の展開。

まちのにぎわいを広げる活動
1.拠点や主軸から「面」に広がるにぎわいづくり
- ・ 筑紫口方面、博多駅中央街南西街区方面等も含め、にぎわいを周辺に波及させる取り組みの実施。
- ・ 新たなにぎわい創出のため、行政、学校と連携し、イベント等に利用可能な公開空地等のオープンスペースに関する利活用の促進。
- ・ 博多駅周辺の商業施設のみならず、エリアの個店とも連携し、取組みを新たに実施。
- ・ オンライン等を活用した“博多のまち”について考えるトークイベント(ミートアップ)の開催。
- ・ にぎわいを「通り」から「面」にひろげるエリアリノベーションの取り組み。

2.ライフスタイルに応じたにぎわいづくり
- ・ 新型コロナウイルス感染症に配慮し、オンライン形式とリアル形式とを組み合わせた「はかた大学」の実施。リアル形式では、「博多のまちの会議室」やコワーキングスペース、博多の歴史ある寺社等を活用し、「はかた大学」の活動を幅広く展開。
- ・ 様々な世代の人が博多の歴史や文化を一緒に学ぶ事で、博多のまちに新たなコミュニティを形成。

歩きたくなるまちをつくる活動
1.地下鉄七隈線延伸に向けた、「はかた駅前通り」のさらなる魅力向上
- ・ はかた駅前通り再整備完了時を見据え、国家戦略道路占用事業を活用し、通りの魅力向上と回遊性向上の推進。
- ・ 九州・アジアの玄関口としてふさわしい、歩行者の利便性を高める機能や来街者にもわかりやすく、まち全体で統一感のある案内板・サイン等の検討。
- ・ 公開空地活用計画等を活用した公開空地の日常的な利活用ニーズの把握・検討。

2.筑紫口エリアの新たなにぎわいの創出
- ・ 筑紫口中央通りの歩行者空間拡幅を目的とした実証実験の検討。
3.歩行者がゆとりを持ち、安心して歩ける空間づくり
- ・ 警察と協力した押し自転車の呼びかけや、「自転車押し歩き推進区間」指定の働きかけ、バス停付近の混雑解消のための実証実験等の検討、歩行者と自転車利用者双方の安全性・快適性を高める環境づくりの推進。
- ・ 交通量調査の経年分析で示された博多駅周辺の通りの課題解決に向けた取組みの検討。
- ・ 博多・天神間の回遊性向上や公共交通利用促進に向けた取組みの推進。

美しく安心なまちづくり
安全・安心環境向上活動
1.環境向上・美化活動
- ・ 新型コロナウイルス感染症対策を徹底することにより、清掃美化活動「クリーンデイ」や環境向上啓発活動「打ち水」の継続展開。
- ・ はかた駅前通り、筑紫口中央通り植栽管理事業による、花やみどりあふれるおもてなし環境の醸成。
- ・ 地域や事業者による自主的な環境向上・美化活動の啓発・支援。

2.地域や行政と一体となった、防犯・防災に関する取り組み
- ・ 防犯に関する講習会や落書き消し活動の継続。
- ・ 都市再生安全確保計画に基づく対策を検討するとともに、地震や水害などをテーマとした講習会の実施と博多駅周辺地区の有事の際の情報発信のあり方の検討等、エリア全体での防災意識の醸成と啓発を行うことによる都市機能の向上。
- ・ 治安を維持し、歩行者が歩きやすいまちになるよう、警察、行政等の関係機関と連携した悪質・迷惑な客引き対策の合同パトロール等の活動の推進。

3.すべての人にやさしいまちづくり
- ・ 行政等と連携した「すべての人にやさしいまちづくり」の推進。
- ・ 利用者の目線に立った分かりやすいユニバーサルデザインを用いた案内サイン・ピクトグラムのあり方を検討。
- ・ はかた駅前通り再整備完了区間や大博通り等のその他街区などにおける「ベンチプロジェクト」によるくつろぎ空間の提供を推進。

協議会活動の充実
他組織との連携
1.行政や地域、天神地区と協働した都心部活性化のための取り組み
- ・ 都心部への誘客、エリア間の回遊性向上などを目的とした施策の検討・実施。
2.まちづくり活動関係者との積極的な交流・情報交換
- ・ 視察の実施・受入や、まちづくりに関する諸会議への参加による事例研究や情報交換。
- ・ 全国エリマネネットワークへの参画、他エリアマネジメント団体と連携を通じたまちづくり組織のあり方、公共空間の活用や負担金に関する情報収集。

3.他協議会等との連携について
- ・ 福岡都心再生サミット2021で挙げられた企業誘致のあり方と公共空間の利活用について、5協議会(福岡地域戦略推進協議会、天神明治通り街づくり協議会、博多駅エリア発展協議会、WeLove天神協議会、当協議会)と行政が課題を共有しながら連携を図り、ビヨンドコロナのまちづくりを推進。
情報発信・自主財源の確保
1.積極的かつ効果的な情報発信
- ・ 当協議会のホームページ、SNSを活用したタイムリーな情報発信。
- ・ 「博多のまちの会議室」を活動の拠点に、当会や地域のミーティングの場、また、旅行者等への情報発信拠点として最大限活用することで、回遊性を促進する。
2.自主財源の確保
- ・ エリアマネジメント広告(街路灯バナー広告)の範囲拡大や地域貢献型自動販売機事業による安定的な収入確保。
- ・ 公開空地の活用による「まちづくり協力金」の財源化。

特別協賛事業
はかた駅前“どんたく”ストリート
- ・ 福岡都心部のにぎわい創出、回遊性の向上を目的に、福岡市民の祭り振興会と連携して「はかた駅前“どんたく”ストリート」を継続して運営。
- ・ 企業協賛の維持・拡大による安定的な運営基盤の構築。
- ・ 「はかた駅前通り」歩道拡幅を活用した運営。

冬のファンタジー・はかた
- ・ 博多駅周辺のイルミネーション実施事業者との連携、沿道事業者や地域の協力に基づき、一体感及びスケール感のあるイルミネーションを展開する。
- ・ イルミネーションの開催時期・開催区間ににぎわいづくり等を行い、回遊性向上を図る。
- ・ 認知度のさらなる向上及び広域集客を目的に、天神地区などとの共同広告により情報発信を強化。
- ・ 安定的な運営基盤を構築するため、企業協賛の拡大に努める。
