12/5、福岡市都市整備局地域計画課より、都心機能更新方策の検討について説明を頂き、意見交換を行いました。
同テーマは市のパブリックコメント募集されていたもので、応募締め切り前にまちづくり組織としての意見を集めて応募するために開催しました。
誘導方策の中心は建替え時の容積緩和にあり、総合設計制度などの既存制度に上積みする形で、都心にふさわしい高度都市機能や公共的スペースを設けた場合の容積ボーナスの考え方について討議しました。
そのなかで、既存不適格レベルへの容積緩和は最低限の措置であり、これを越えることができないと建替え動機に繋がらないという意見がでた一方で、沢山の容積をもらっても、博多駅地区では高さ制限によって消化することができないケースがでるのではないかとの意見もありました。そのためには容積移転なども考慮されて良いとの発言もありました。また、エリアでの付置義務駐車場や駐輪場が担保できれば、個別物件での付置義務の緩和などもインセンティブとして考慮できないかとの意見を受け、そもそも都心に駐車場をつくって車を誘導すべきではないとの考え方も発言されました。
何れにしても、歓迎されるべき政策であり、もっと大胆な緩和策を打ち出して欲しいという総意が感じられました。
■アンケートの抜粋(主旨を汲んで校正しています)
・今後の博多地区のまちづくりを進めるうえで、特に他都市の事例は参考となった。
・是非、運用基準の特定にあたっては、更新インセンティブにつながる方向で検討願いたい
・九州、アジアの玄関口としての行政の取り組み(ハード、ソフト対策)が必要
・総論は賛成。
・むずかしくて良く分からなかった。
・航空法の基本的な基準がわかった。
・博多駅周辺がどうあるべきかを考える契機になったのでは。
・容積率のUPだけが都市機能再生の要素ではないのはもちろんであり、もっと別の視点でまちづくりを考えたい。
・博多駅周辺が抱える高さ制限が街づくり、開発に当たって大きなネックの1つであることを改めて認識できた。
・特に博多駅周辺の高さ制限緩和の話題は興味深かった。開発する上での足かせになっているのは確かであり、改善の余地はあると思った。
・用途の誘導には賛成だが、天神の一極集中を緩和するために博多駅周辺により厚く社会資本や民間投資を誘導すべきではないか。
・開発を推進する立場ではなく、必要最低限のまちづくりにおさえようとする反開発の立場にたたれた方のお話をききたい。
・公共交通機関、自転車等を上手に利用した都市の事例の話を聞いてみたいです。