11/21、福岡市都市整備局都市景観室より、都市景観施策についての概略を説明頂き、意見交換を行いました。
準備会では、本組織へ引き継ぐ活動の柱として、「まちづくりガイドライン」の骨子案をまとめようとしています。景観もガイドラインの重要な要素です。基礎知識として問題意識を共有するために、このテーマを選択しました。
講義では、都市景観の理念にはじまり、市景観条例の体系と具体的な取組事例の紹介、景観法の解説、課題認識などが説明されました。
質疑応答やアンケート記述のなかで、景観整備の考え方が理解でき、官民共働で取組むべきものとして認識が高まったという意見がありました。一方で、法制の説明に終始して、具体的にどうすれば良くなるのか分からないという意見もありました。
■アンケートの抜粋(主旨を汲んで校正しています)
・外はみんなのものという考え方。
・百道の景観は規制の上に良好さが保たれている
・法律体系の内容説明に終始して、それをどう「まちづくり」に連動、関連させていくのかが分からない。
・景観室の権限を拡大して、課題を重層的に解決して欲しい。
・景観づくりは、まちづくり同様、官民共働で行うべきだと感じた。
・行政が都市景観に大変配慮しているという事実がよく分かった。
・建物を建てる側からすると大きな規制にもなる。
・定量的な既存の規制では景観は良くならない。
・定性的な価値をいかにコンセンサスを作るかというプロセスが大事だ。
・市民が住みやすいものになるように制定したものが、結果として観光にも効果がある。
・景観資源をもっと活用できる人への支援という視点が足りないのではないか。
・景観を建前にして、目前の課題(違法駐輪、ホームレス、ゴミなど)を本質的に解決することができないか。
・公園の整備など、地域や住民に景観を考える機会をたくさん用意して欲しい。
文責:アクションチーム部会 溝口