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2008

Sep

10

通り名付け活動

「博多通り名プロジェクト」を開催しました

 博多まちづくり推進協議会では、博多駅周辺地区の通りに愛称を試験的に付ける「博多通り名プロジェクト」を開始、協議会会員企業や地域住民が参加する2回のワークショップなどを通じて、同地区の11の通りに協議会案として愛称を付けました。
同プロジェクトは、2011年の九州新幹線の全線開通で見込まれる博多駅周辺地区の観光客やビジネス客の増加をにらみ、道案内のしやすい、回遊性を考慮したにぎわいのあるまちづくりをすすめることを目的とし、協議会のアクション部会が中心となって、7月17日から8月20日の約一ヵ月をかけてすすめてまいりました。
対象は大博通り、住吉通り、国体道路の幹線道路に囲まれた区域と、同駅南側(筑紫口側)を走る主な道路など。既存の通り名にこだわらず、分かりやすさ、地域の歴史性などに配慮し、「通り名」を考えていくプロジェクトとしてスタートしました。

■命名までの進め方―2回のワークショップと、パブリックコメント
プロジェクト開始にあたり、命名の必要性と意義を共有するメンバーによる共同作業をすすめてくこと、博多駅周辺地区に関わる、あるいは関わったなるべく多くの方々の意見や考え方を取り入れることを重視し、Ⅰ.1回目のワークショップで、仮称を決定し公表する、Ⅱ.公表した仮称に対するパブリックコメント募集し集約・集計する、Ⅲ.2回目のワークショップで、集まった意見を加味しながら再議論し最終決定する、というプロセスで進行することになりました。

■第1回ワークショップ
 博多駅周辺在住者の方々や勤務されている方々など約30人が参加するワークショップを7月31日、東住吉公民館で開催。3つのグループに分かれ、「祇園・博多駅前二丁目」「住吉・博多駅前三丁目」「博多駅東」の割り当てエリアごとに論議しました。最初は名称をつける際の基準が検討され、「長年愛される」「歴史的な背景を考慮する」「いろいろな世代に親しまれる」などの意見が出ました。その後、旧町名や通り沿いの名所や企業などに配慮しながら、参加者たちが通り名を次々と提案。住吉神社正面の通りは「宮前通り」、承天寺をはじめとした寺社が多い通りを「はかた寺町通り」などと名付けました。駅正面から西へ延びる通りは論議が白熱しましたが、現在の通称、「はかた駅前通り」を仮案としました。決定した18の通りの仮称は、翌日の新聞朝刊や協議会サイト内のプロジェクトHPで公表されました。

■パブリックコメントの募集
決定した18の仮称に対する評価と意見を、主にプロジェクトHPの応募フォームを通じて募集しました。同フォームでは、18の仮称それぞれに対する5段階評価とコメント、および全般的なコメントの記入欄を設け、同フォームやFAX、郵便で寄せられたものを事務局で集計しました。募集については協議会サイトや市政だより、新聞各紙、地元TV局などで広報され、約2週間で県の内外から96件の応募があり、それを元に18本の通り名の評価順位を付けました。最も評価が高かったのは「末広通り」。「縁起の良さを感じる」「旧町名(末広町)を残す意味で良い」などで支持が集中。一方、博多駅筑紫口側の施設名を冠した「エキサイ通り」は、「他県の人に説明しにくい」などの意見で低い順位となりました。コメントの数は1つの通りに対し最大で36件に及んだ他、全体コメントでもさまざまな内容の意見をいただきましたが、いずれも博多駅周辺地区に対する強い関心と期待が表れたものでした。

■第2回ワークショップ
 パブリックコメントの集計結果を元にした第2回ワークショップを8月20日、東住吉公民館で開催しました。企業・住民など23名が参加し、集計結果に対するフリーディスカッションから、いくつかの通りに対し関心を示す者同士をメンバーにしたグループディスカッションを経て、再度活発な議論が行われました。その中で、18本のうち支持の多かった「末広通り」など9本を決定。支持が低かったり、意見が割れたりした7本を除外し、残り2本は名前を変更して採用しました。
 今回決まった11本の通り名は、当協議会中心でつくる「博多駅地区社会実験実行委員会」が10月に行う社会実験として、通り沿いにプレートに記して掲示、市民の皆様の反応を見ながら、浸透を促していきます。

文責:アクション部会 井上圭司(西日本新聞社)